【完全版】農業で稼げる作物は?実家の売上データ4年分を分析して分かった現実【2022〜2025年】

農業のリアル(お金・効率)

結論:実家の農業は「稲作+分散栽培」で成立している

こんにちは。
今回は家業の農業の売上データ4年分を分析してみました。

先に結論です。

稲作で土台を作り、野菜と果樹でバランスを取っていることが分かりました。


この記事を書いている背景

私は現在サラリーマンですが、
実家は両親(70代)が兼業で農業をしています。

最近、後継ぎの話が出てきて家業を継ぐか悩んでおり、

「そもそも、この農業って儲かってるのか?」

という疑問を持ちました。

そこで、父からもらった

作物別の売上データ4年分(2022〜2025年)

をもとに、現状を分析しています。


データの前提

  • 対象:2022年〜2025年(4年間)
  • 内容:JA直売ベースの売上

4年間の売上ランキング【結局どれが稼げる?】

グラフを見ると、上位はすべて米類であることが分かりました。

1位 コシヒカリ玄米:85.8万円
2位 うるち米精米 :76.4万円
3位 もち     :32.7万円

米類が上位であることは予想通りで、
祖父の時代から米作りに力をかけていることは子供ながらに感じていました。

1位コシヒカリ玄米、2位うるち米精米が突出しているように見えますが、
この理由は後ほど解説します。

以下、上位20位の2022年~2025年の売上データ一覧(総売上順)です。
実際には50種類以上の農作物を販売しています。


主要作物の年別の売上推移

グラフからいくつか気になる点があったので、以下で解説します。


データから見える作物ごとの特徴

コシヒカリ玄米、うるち米精米

毎年安定して約10万円以上売り上げています。

2024年に売上が飛びぬけて増加しています。
こちらは、全国的な米不足により販売単価が上昇したことに起因していました。

農業は市場の影響を大きく受けることを知りました。
※今回はプラスの影響ですが。

また、加工品の「もち」も2023年~2025年は10万円前後を売り上げており
安定した収入になっていることも分かります。

米類が収益のベースの存在であることが改めて分かりました。

大和芋

過去から大和芋の生産には力を入れていると父から聞いていました。

実際にデータを見ると、2023年~2025年は不作で
2022年が飛びぬけて11.9万円売り上げていることがわかります。

父に確認したところ、直近は雑草の発生により、
うまく育たなかったと言っていました。

なぜ雑草が生えてしまったのか、大和芋の成長が阻害されてしまったのか
もう少し詳しく原因追求と対策を考える必要があると感じました。

ちなみにデータ一覧には記載していませんが、
2020年:4.5万円、2021年:5.8万円と過去は安定収入があることも分かりました。


カテゴリ別の売上構成

カテゴリ別での売上構成を見てみます。


米類:収益の柱

米類は、コシヒカリ玄米、うるち米精米、もち、もち米精米 などを集計。

  • 4年合計:216.6万円
  • 全体の約50%

米類は2024年の売上が異常値となっている面もありますが、
ベース収入になっていることが分かりました。


野菜:稼ぐけど多品種

野菜は、ま竹(タケノコ)、大和芋、とうがらし、きゅうり、なす、ミニトマト などを集計。
約50種類の農作物のうち、32種類を占めていました。

  • 4年合計:148.2万円
  • 全体の約34%

野菜が安定して稼いでいるのは意外でした。

ただし、1つ1つの作物は少量で分散して生産していることが分かります。

父に確認したところ、同種類の野菜を大量に作ると効率は良いが、
父、母の労働力のみでは、収穫と出荷作業が追い付かないため
作付け時期、収穫時期を分散させるために多品種を生産しているとのことでした。

また、何かが不作でも相互に補完できることも多品種生産のメリットのようです。

一方で、これだけ多品種の野菜を生産しているということは
やはり効率の面では課題があるのではないかと推測されます。

生産ノウハウが分散して覚えることが増えてしまうことや
育成管理や出荷にかかるコストもかかるのではないかと思います。

今後、生産コストや売上、需要などを加味し、
生産する農作物の集中化も改善案として考えていきたいです。


果樹:意外な優等生

果樹は、ゆず、プラム、甘夏、梅 などを集計。

  • 合計:44.6万円
  • 全体の約10%

毎年そこそこ売れており、大崩れしていないことが分かりました。

野菜に次ぐ、第二の柱候補になりうるのではないかと思います。

私は、これらの果樹がどこに植えてあるのか把握できていないため
今後、圃場の把握・整理が必要です。


その他:地味に売れている

その他は、銀杏、薪 などを集計。

  • 全体:27.5万円
  • 全体の約6%

全体4位の銀杏は安定して売上があります。
父が平成6年(1994年)にイチョウの木を12本植えたそうです。

薪も販売しており、毎年1万円前後売り上げていました。

地味に伸びる可能性がありそうな雰囲気です。


分析して分かった実家の農業のまとめ

このデータから見えたのは、以下の3点です。

  • 米が安定収入
  • 野菜は多品種生産で第二の安定収入
  • 果樹は意外と売れている

私が感じたこと

この分析をしていて思ったのは、

「農業は思ってたより経営だった」

ということです。

なんとなく

  • これを作る
  • 売れる

ではなく、

ポートフォリオを組んでいる感覚

に近いです。

父がどういう想いでこれらの農作物を選定して生産しているのかを

コミュニケーションを取りながら学んでいく必要があると感じました。


この農業は儲かってるのか?

ここが一番重要ですが、現状は赤字です。

つまり、売上があっても、儲かるとは限らない ということです。


今後やるべき分析

今回、JA直売所で販売している農作物の売上は把握できました。

一方で農作物ごとにどれくらいの経費、人件費がかかっているか
把握できていません。

そのため、農作物ごとに利益を出すことができていません。

将来的には、

  • 一番儲かる農作物は何なのか
  • 赤字の原因は何なのか

を把握していき、農業の利益を整理する必要があります。

きっと、今回の売上ランキングとは
異なる結果になるのではないかと思います。


まとめ

この記事のポイントは

  • 実家の農業で稼げている作物は「米」
  • ただし米だけではリスクが高い
  • 野菜と果樹の組み合わせが重要

現状の実家の農業は

“一点集中”ではなく“組み合わせ戦略”

であることが分かりました。


最後に

これはあくまで一農家のデータですが、

  • 実家の農業を継ぐか迷っている人
  • 農業とサラリーマンを両立させたい人
  • 農業を副業でやってみたい人

にとって、リアルな意思決定の材料にはなるはずです。

今後も、データをしっかり把握し現状分析を行うことで

家業の農業に向き合っていきます。

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