「農業って実際、儲かるの?」
実家が農家の私自身、ずっと気になっていました。
なんとなく「大変そう」「儲からなさそう」というイメージはあるものの、
実際の数字を見る機会は、なかなかありませんでした。
今回、父から令和6年(2024年)の農業収支データをもらったので、
リアルな数字を公開します。
結論から言うと、
年間の利益は「-185万円」でした。
農業収支の全体像
まずは全体像から見てみます。

売上:約215万円(作物販売200万円+雑収入15万円)
経費:約400万円
利益:-185万円
正直、「思ったより厳しい」というのが第一印象でした。
経費の内訳
では次に、何にお金がかかっているのか経費を見てみます。

・固定資産税:160万円(40%)
・外注費:55万円(13.8%)
・資材費:45万円(11.3%)
・設備費:35万円(8.8%)
・修繕費:30万円(7.5%)
・光熱費:30万円(7.5%)
・その他:45万円(11.3%)
合計:400万円
なお、人件費は0円です。
(両親の労働は含まれていません)
一番の原因は固定資産税
今回の収支で一番インパクトが大きかったのがこれです。
固定資産税:160万円
売上215万円に対して、約75%を占めています。
つまり、
「作る前からほぼ利益が消えている」構造です。
農業=作物の出来や価格が大事、と思っていましたが、
それ以前に“固定費の重さ”が大きいことに気づきました。
なぜ赤字になるのか?
今回のデータから感じたポイントは3つです。
固定費が重い
- 固定資産税
- 設備費
- 修繕費
これらは作物の出来に関係なく発生します。
つまり、収入が減っても支出はあまり減らない構造です。
外注費用がかかる
外注費は55万円。
両親も高齢になってきており、すべて自分たちでやるのは難しい状況です。
また、技術、技能が必要な作業は外注が必要になります。
今後もこのコストは減らしにくいと感じました。
見えない人件費
今回、人件費は0円としていますが、
実際には両親が日々作業しています。
もしこれを金額換算すると、
実質的な赤字はさらに大きくなります。
農作業の多くは手作業で行っています。
今後は、農業にかかる作業時間、人件費を把握する必要があると感じました。
実際の作業内容については、こちらの記事でまとめています。
(参考)作付面積の規模感
実家の作付面積は以下のとおりです。
・稲作:40a(400㎡)
・畑(野菜):15a(150㎡)
この規模感だと、
専業として成り立たせるのはかなり厳しいのが現実です。
実際に固定資産税がかかっている農地は上記以外にもあります。
すべての農地を有効に活用できていない点も今後の課題です。
ただし、日々作業をしているのは両親の2人だけなので、
作業工数としても作付面積を増やすことができない現実もありそうです。
※一般的にも、ある程度の作付面積規模がないと収益化は難しいと言われています
実際に数字を見て感じたこと
今回、初めて実家の収支をしっかり見て思ったのは、
農業は“工夫や戦略がなければ、赤字になりやすいビジネス”
だということです。
一方で、
- 固定費の見直し
- 作物ごとの収益性の把握
- 外注の使い方
このあたりを改善すれば、まだ可能性はあるのではないかとも感じました。
最後に
今回の収支をみて、農業の現実は決して甘くないと実感しました。
では、実際に
「どの作物が収益を支えているのか?」
次回は、
収益構造をより具体的に把握するために
「作物別の売上ランキング」を公開します。
これからも、実家の農業の実態を把握しながら、
実体験ベースの発信を続けていきます。


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