今回は、実家の田んぼで「田おこし」を行いました。
サラリーマンとして働きながら、月1回ほど農業を手伝う中で、
作業内容だけでなく「時間」「効率」「気づき」も含めて記録しています。
このブログでは、
・実家の農業を継ぐか迷っている人
・農業を副業としてやってみたい人
が判断材料にできる情報を意識して発信しています。
作業概要
- 作業時間:9:00〜11:00(約2時間)
- 作業内容:トラクターでの田おこし
- 作業人数:2人(父メイン、私補助)
- 作業面積:約9a(約900㎡)
※15m×36m(約540㎡)と15m×24m(約360㎡)の田んぼ2枚
今回の条件では、田おこしは10aあたり約2時間が目安。
ただし、今回は父に教わりながら私も作業したので
慣れていれば1時間強でも可能な作業だと感じました。
※2026年3月22日実施
田おこしの流れとビフォーアフター
田おこしは、トラクターで田んぼ全体を耕していく作業です。
作業前は、冬の間に固くなった土が凸凹しており、草で覆われた状態です。
一方で、作業後は土が細かく砕かれ、空気を含んだふわふわの状態になります。
↓田起こし前

↓田起こし後

この変化を見ると、田おこしが単なる作業ではなく、
土の状態を大きく変える工程であることが実感できます。
田おこしはなぜ必要か
田おこしの目的は、稲が育ちやすい土壌環境を整えることです。
主な効果は以下の通りです。
- 土を柔らかくする
→ 根が張りやすくなる - 通気性の改善(空気を含ませる)
→ 微生物の活動が活発になる - 雑草や害虫の抑制
→ 土の中に埋め込むことで発生を抑える - 有機物の分解促進
→ ワラや残渣が分解され、養分になる
また、田おこしは1回ではなく、
水を張る前までに2〜3回行うのが一般的です。
土の状態を段階的に整えていくイメージです。
稲作の年間工程の中での位置づけ
田おこしは、稲作の中でも最初の土台づくりの工程にあたります。
年間の流れは大まかに以下の通りです。
- 冬〜春:田おこし(今回)
- 春:代かき(水を入れて土を均す)
- 初夏:田植え
- 夏:水管理・除草
- 秋:稲刈り
- 冬:乾燥・出荷
この最初の工程で土の状態が整っていないと、
その後の生育や収穫にも影響します。
地味ですが、かなり重要な工程です。
トラクターでの耕す順序(実体験ベース)
田おこしはトラクターで田んぼを耕していきます。
今回の作業では、以下の順序で進めました。
- 内側から耕す
- 四隅を処理する
- 最後に外周を仕上げる
一般的には「外周 → 内側 → 四隅」と言われることも多いですが、
実際にやってみると、この順序の方が作業しやすいと感じました。
内側から始めることで長い直線でリズムよく進められ、
最後に外周を仕上げることで全体の形を整えやすくなります。
作業条件や慣れによって、最適な順序は変わると感じました。
作業してわかったコツと難しさ
実際にやってみて、いくつかポイントがありました。
列の始まりは“その場で耕す”
耕し始めにその場でロータリーを回転させてから進むことで、
スタート地点が溝にならず、均一に仕上がります。
※ロータリー:トラクターの後ろについている回転刃やカバー設備のこと。
土を細かく砕き(砕土)、肥料と混ぜ合わせ(攪拌)、表面を平らにする(整地)機能です。
四隅はロータリー“逆回転”で処理する
四隅はロータリーを逆転にして均すのがポイントです。
通常の回転(正転)のままだと土が外側に寄り、
盛り上がってしまいます。
正転: 土をトラクターの後ろ側へかき出す。
逆転: 土をトラクターの進行方向(前)へかき出す。
トラクターで正しく処理しておくことで、後からの手直しを防げます。
まっすぐ進むのが意外と難しい
土がふわふわで凸凹しているため、
トラクターでもまっすぐ進むのが意外と難しいです。
私が均した列と、父が均した列では、直線度合が全く違いました。
操作スキルによって、仕上がりや効率に差が出ると感じました。
田んぼの中で起きていること
田おこし中、鳥が数羽飛んできました。
おそらくセキレイです。
セキレイは昆虫やクモなどを食べる鳥で、
耕したことで地表に出てきた生き物をエサにしているようでした。
土をひっくり返すことで、
目に見えないところで動いていた生態系が表に現れます。
田おこしは、単なる作業ではなく
田んぼの環境そのものを動かす工程でもあると感じました。

ビジネス視点での気づき
今回の作業は約2時間。
これを“仕事”として考えると、
この時間の価値をどう高めるかが重要になります。
- 手戻りを減らせているか
- 作業時間を短縮できるか
- 再現性のあるやり方になっているか
こうした視点で見ると、農業も
「改善できる業務」として捉えられます。
また、作業の意味や現場の変化を理解することで、
農業の解像度が一段上がった感覚がありました。
今後に向けて
今は月1回の関わりですが、
こうした作業を記録していくことで、
- 農業の全体像を理解する
- 効率化のポイントを見つける
- 副業として成立するかを検証する
このあたりを整理していきたいと思っています。
まとめ
田おこしはシンプルに見えて、
効率や仕上がりに差が出る奥の深い工程でした。
さらに、
- 稲作の最初の重要工程であること
- 土壌環境や生態系に影響していること
こうした背景まで理解できたのは、大きな収穫です。
今回の田おこしに続いて、畑での作業にも取り組みました。
とうもろこしの畝作りについても記録しています。
今回のような農作業の記録は、他にもまとめています。


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